「アメリカ エボラ出血熱に感染した医師が治療を受け退院」の版間の差分
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2014年11月24日 (月) 13:26時点における版
【2014年11月12日】
西アフリカにあるギニアでの医療支援活動を終え、アメリカ・ニューヨークに帰国したあとに、10月23日にエボラ出血熱に感染していることが確認された、ニューヨーク市内の病院に勤める30代の男性医師が、3週間にわたっての治療の結果、体調が回復したとして11月11日に、退院した[1]。この時点で、アメリカ国内でのエボラ出血熱の入院患者はいない[2]。
この男性医師は、記者会見の中で、「治療に関わった全員に感謝している。ただ、西アフリカでは、まだ感染が広がり、地域社会が壊滅的なダメージを受けていることを忘れないでほしい」と述べ、「国際的な支援を今後も継続すべき」と呼びかけた[1]。
この医師は、発症前日まで、地下鉄に乗るなど、公共の場所に出入りしていたことから、ニューヨーク州では、「西アフリカでエボラ出血熱に携わった医療関係者の隔離強化」を打ち出していた[2]。また、アメリカのメディアによれば、「試験段階の治療薬の投与を受けたほか、エボラ熱から回復した元患者の血液に含まれる抗体の接種も受けた」と伝えている[3]。ニューヨーク市の保健当局では「早期の発見と隔離、容体の適切な管理が極めて重要であることが分かった」としている[1]。しかし、隔離措置については「現地で支援にあたる医療従事者のやる気をそぐ」といった意見に加え、「発症していない人に対する措置として厳しすぎる」という批判も出ていた[3]。
なお、AP通信の報道では「ニューヨーク市内では医師の婚約者がまだ自宅待機中で、この医師の治療にあたった病院スタッフ約100人らが保健当局の経過観察を受けている。」という[2]。
アメリカ国内で、エボラ出血熱の治療を受けたのは、この時点で9人となり、このうちリベリア人の男性1人が死亡し、後は、退院した男性医師を含む、8人が回復している[1]。
情報源
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 『エボラ出血熱感染の男性医師退院 NY』 — 日本放送協会, 2014年11月12日
- ↑ 2.0 2.1 2.2 ニューヨーク=広瀬英治 『エボラ治療活動で感染、NYで隔離の医師退院』 — 読売新聞, 2014年11月12日
- ↑ 3.0 3.1 ワシントン=小林哲 『エボラ熱発症の米医師が退院 NY州、二次感染なし』 — 朝日新聞, 2014年11月12日