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次期ローマ教皇にプレボスト枢機卿 レオ14世を襲名

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2025年5月10日】

レオ14世

フランシスコ氏の逝去に伴う、次期ローマ教皇を決めるための選挙「コンクラーヴェ」がバチカンの現地時間5月7日から行われ、同8日午後6時過ぎ、新教皇決定を示す白煙が炊かれ、アメリカ出身のロバート・フランシス・プレボスト枢機卿(すうききょう)が第267代目のローマ教皇に選出された。プレボスト氏は「レオ14世」を襲名し、世界各地に14億人いるとされるカトリック信徒を束ねる重責を担うことになった[1]

カトリック教会は同4月21日に前教皇・フランシスコ氏が逝去したことに伴い、同5月7日から133人の枢機卿が参加してコンクラーヴェの投票が開始された。コンクラーヴェは高位聖職者である枢機卿のうち、80歳未満のメンバーによる事実上の互選で選抜されるが、立候補制ではない[1]。投票はシスティーナ礼拝堂で一般外部との連絡を遮断した状態で行われ、初日は1回、2・3日目は2回ずつ投票が行われ、全投票総数の少なくとも3分の2以上の得票を得た枢機卿が出るまで繰り返し投票が行われる。この3日間で教皇が選ばれなかった場合は最長で1日祈りなどの中断期間を経てから再度投票を行う[2]。投票後新教皇が決まらない場合は黒煙、教皇が確定した場合には白煙が炊かれる。なお投票の詳細については非公開とされている[1]

今回のコンクラーヴェでは同8日の第2日目の投票でプレボスト氏が新教皇に選ばれ、史上初めてアメリカ出身の教皇が誕生した。プレボスト氏は「レオ14世」を名乗り、選出後、サンピエトロ大聖堂のバルコニーに立ち、イタリア語で「平和があなた方皆さんと共にありますように」と宣誓した[3]。またレオ14世(プレボスト氏)は、「常に平和と愛を求め、苦しんでいる人々に寄り添う教会でありたい」とも述べた[4]。今選挙の争点は、フランシスコ氏が推し進めた同性愛カップルへの祝福や、女性の要職の登用などの教会改革を新教皇が踏襲するのか、それともこれまでの保守的な教義・伝統を守るべきかが争点とされていた[2]が、レオ14世(プレボスト氏)はフランシスコ氏の思想に近いことから、大筋でこの改革路線の踏襲が進むものとみられている[1]

情報源

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  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 時事ドットコム・時事通信外信部 『新ローマ教皇にプレボスト枢機卿 レオ14世名乗る―史上初の米国出身・コンクラーベ』 — 時事通信社, 2025年5月9日 22時03分
  2. 2.0 2.1 NHK NEWS web 『「コンクラーベ」7日夜遅くから始まる 各国の関心高まる』 — 日本放送協会, 2025年5月7日
  3. バチカン市  8日 ロイター 『新ローマ教皇にプレボスト枢機卿、初の米国出身 「レオ14世」』 — ロイター, 2025年5月8日
  4. TBS NEWS Dig 『【速報】新ローマ教皇にアメリカ出身のロバート・プレヴォスト枢機卿 教皇名は『レオ14世』 「コンクラーベ」の投票で』 — TBSテレビ, 2025年5月8日