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探査船「ちきゅう」が南鳥島沖でのレアアース泥採取試験に向け出航

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2026年1月13日】

探査船「ちきゅう」(2005年9月)
日本地図(右端に南鳥島)

海洋研究開発機構(JAMSTEC)が運用する地球深部探査船「ちきゅう」が12日、日本最東端・南鳥島沖でのレアアース泥採取に向けた技術試験のため、静岡県清水港を出港した。このミッションは、深海6000メートルという極限環境から資源を連続的に引き上げる世界初の試みとして、国内外から高い関心を集めている。

世界初の深海6000メートル連続揚泥

今回の試験の主目的は、水深約6000メートルの海底に堆積する「レアアース泥」を、独自の揚泥システムを用いて船上まで連続的に吸い上げる技術の検証である。これまでの探査では断続的なサンプル採取に留まっていたが、今回は巨大な水圧がかかる深海においてシステムが正常に作動し、安定して泥を回収できるかを確認する。内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の一環として進められており、成功すれば深海資源開発における大きな技術的ブレークスルーとなる。

背景

レアアースは、電気自動車の強力なモーターやスマートフォンの部品、風力発電機などに不可欠な戦略物資である。現在、日本はその供給の大部分を中国からの輸入に依存しており、日中関係の変動や中国による輸出管理の強化といったリスクを抱えている。南鳥島周辺の排他的経済水域(EEZ)内には、日本の年間需要の数百年分に相当する莫大な量の「超高濃度レアアース泥」が眠っていると推計されており、自国資源としての活用は経済安全保障の観点から極めて重要視されている。

今後の展望

「ちきゅう」は南鳥島沖に約20日間停泊して試験を実施し、2026年2月14日に清水港へ帰港する予定である。今回の機器動作試験の結果を検証した上で、政府とJAMSTECは2027年2月から大規模な採掘試験(本格的な実証試験)を開始する計画を立てている。

情報源


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