JR西日本などのJスルーカード 9月で発売打ち切り、2009年春に廃止へ

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2008年7月19日】 神戸新聞によると、JR西日本近鉄プリペイドカード方式乗車券Jスルーカード」の発売を9月15日で、また利用そのものも2009年春をメドに廃止することを発表した。

JR西日本ウェブページに掲載の両社共同のリリースによると、ICOCA(イコカ)やPITAPA(ピタパ)といったICカード方式の乗車券の利用者が増えてきたことにより、Jスルーカードの利用者が減少していることや、使い捨てカードを廃止する事で環境・省資源への配慮に繋がるためとしている。

神戸新聞によると、Jスルーカードは1999年2月にJR西日本から発売・使用をスタートし、その後2001年10月から近鉄の鉄道路線、更に近鉄バス兵庫県の明石市営バス等でも相互利用できるようになり、現在は1000円、3000円、5000円の3種類のカードを販売している。しかし、ICOCAがスタートした2003年度の1250万枚をピークに販売数が激減。近鉄側もICOCAなどの利用が2007年にスタートしたこともあり2006年の140万枚を最高に、売り上げが落ちていた他、JR西日本の改札機の利用者の半数がICOCAを使用し、Jスルーカードは10%から3%に落ち込んでいた。

JR西日本によると、9月15日の営業終了を持って発売を終了するが、それぞれの発売所で在庫切れになった場合はその時点を持って発売を打ち切る。またオーダーメード方式の「オリジナルJスルーカード」はそれより1ヶ月前の8月15日で注文の受付を廃止する。また、発売廃止後も当分は自動改札機などでの利用は可能であるが、2009年春ごろをメドとして(近鉄の鉄道路線・近鉄バス・明石市営バスも含め)改札機などでの使用も廃止される。未使用、ないしは使い切れなかったカードの残額分は、廃止後、手数料無料で払い戻すとしている。

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