AOL、Netscape の開発を終了

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)
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【2008年3月3日】

2007年12月28日、米AOLはNetscapeの開発終了を発表し、3月1日を持ってサポートが終了したことを公式サイトで宣言した。ITmediaの報道によるとNetscapeは先にNetscapeブラウザの開発を2月1日で終了するとしており、窓の杜マイコミジャーナルが報じた初報によると開発チームがNetscape blogにてWebブラウザNetscape Navigator」を2008年2月1日を持って完全に開発とサポートを終了すると発表していた。

窓の杜による当初の報道だと開発終了までは同社が2007年10月に正式リリースしたばかりの「Netscape Navigator 9」に関するセキュリティ修正やサポートは行われるが、それ以降は旧バージョンを含め開発・サポートをすべて終了する。同社はNetscapeユーザーに対して今後はMozilla Foundationが開発する「Firefox」の利用を推奨しており、Netscapeを継続使用したいユーザーにはライブラリサイト"Firefox Add-ons"に同社が登録したアドオンを利用するよう薦めている。登録されたアドオンを利用することで、すべてではないがNetscape Navigator 9に搭載されている一部の機能を再現できるようになる。

バージョン4当時はIEと激しい競争を繰り広げたNetscapeシリーズは、「Netscape 6」で初めてオープンソース化したが完成度などでユーザーの期待に応えることができず、次第にそのシェアを弱めていった。なお、公式の日本語版は2005年に公開された「Netscape 8」以降、リリースされていない。

マイコミジャーナルによるとNetscape Blogには「AOLが膨大な時間と労力を投資したにもかかわらず、MicrosoftInternet Explorerからシェアを奪還することができなかった」と開発中止の理由が挙げられている。近年ではNetscape Navigatorの開発担当者はごく少数で、Firefoxにいくつかの拡張機能を加えただけに留まる製品の提供になっていた。

マイコミジャーナルによると最終版は2月20日にリリースされた9.0.0.6となり、また3月1日以降にNetscapeを起動するとFirefoxおよびFlockへの以降を促すリマインダが出るという。なお、INTERNET Watchによると製品としてのサポートは終了するものの、パッケージ自体は新規に設置された「Netscape Archive」からダウンロードが可能であるという。

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