韓国野球・現代ユニコーンズ 投資ファンド会社へ球団譲渡

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2008年2月1日】 韓国の東亜日報、朝鮮日報によると、韓国プロ野球リーグに所属する現代(ヒョンデ、またはヒュンダイ)ユニコーンズの経営権譲渡問題で、リーグ戦を主催する韓国野球委員会(KBO)は1月30日、ソウルの「野球会館」で投資ファンド会社のセンテニアル・インベストメント社に譲渡すること(現地では新チーム設立と表記)を決め、調印式を行った。

東亜日報によると、KBOのシン・サンウ総裁は「センテニアル社は新規参入に際し加盟料金120億ウォンを委員会に払って、本拠地はソウルの木洞球場を使う」ことを発表。またセンテニアル社はチームの運営会社を保有するが、チーム名についてはいわゆる命名権を採用し、チーム名を毎年変えるのを防ぐためにメインのスポンサーについては複数年の長期契約を求めるという。メインスポンサーの企業はユニホームの前面にロゴを入れ、年間90~120億ウォン、サブスポンサーはヘルメットなどに広告を入れて5~10億ウォンで契約するとしている。朝鮮日報の報道によると、スポンサーには少なくとも3年間前後の契約を前提に進め、大企業を中心に3・4社程度と契約を結ぶつもりである」と示唆した。

また、東亜日報によるとハ・イルソン事務総長は「安定したチーム運営を目指すために1月15日、センテニアル社と了解覚え書きを交わした際、5年間は球団譲渡禁止、選手のトレードはKBOと事前に協議するなどの条項を加えている」と説明した。

朝鮮日報によると、当面の本拠地は木洞球場を使用するが、2010年に完成する予定の高尺洞ハーフドームの竣工後はこのドーム球場を使用する。また東亜日報と中央日報によると、参加チームや選手協会は今回の球団譲渡先の決定を歓迎。選手協会は「シン総裁をはじめKBOの役員、ファン、指導者の関心と苦労に感謝」と話している。またLGツインズ球団のキム・ヨンス社長は「投資ファンドがプロ野球参入で新しい試みをするのはいいが、スポンサーだけで安定した経営が出来るかは未知数」と疑問視する目もある。

朝鮮日報によると、センテニアル社はM&A(企業買収・合併)や企業の戦略諮問が中心で、2007年に資本金5000万ウォンで設立したばかり。本社をソウル市太平路にあるファイナンスセンターに置き、日本ベトナムにも現地法人がある。

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