韓国と北朝鮮、金大中元大統領の訪朝を検討

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2006年5月31日】

大韓民国統一省は、朝鮮民主主義人民共和国が先週南北間を連結する鉄道の試験運行を突然中止したことを受けて行われた南北協議で、金大中前大統領が北朝鮮の首都平壌を訪問することで近く合意する見込みであると発表した。

朝日新聞によれば、訪朝日程は6月27日から30日の線で進められている。健康上の理由から(中央日報)陸路での移動で合意した。ただし、列車での移動を韓国側が求めているのに対し、北朝鮮側は道路での移動を求めていると伝えられる。

朝鮮日報によれば、北朝鮮側は5月28日、金大中前大統領が列車での移動を希望しているのは、政略的な企てであると述べた。中央日報によれば、金大中前大統領は、高齢、高血圧人工透析といった健康上の理由であるとしている。

朝日新聞によれば、金大中前大統領は、25日に予定されていた南北連結鉄道の試運転が中止される前から、6月末の訪朝が決定していた。またそれについて前大統領側はこの鉄道での移動を希望していた。

朝鮮日報によれば、中止された試運転について、北朝鮮の政権内部での主導権争いや対外政策の相違があるのではないかとの見方が出ている。また、慶南大学の金根植(キム・グンシク)教授は、金正日総書記が最初の列車に乗らなければ不満である、という可能性があるとの見方を示した。

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