銭湯での盗撮DVD、販売元に慰謝料支払い命令

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2009年3月28日】

読売新聞朝日新聞によると、銭湯で裸体を盗撮された上、その映像をDVDとして販売された関西在住の20歳代の女性が、アダルト映像販売会社「なにわ書店」(大阪市浪速区)と、その関連会社「ファーストラン」などに対し、慰謝料など2,200万円の支払いを求めた訴訟の判決が、3月27日UTC+9)に大阪地裁であり、同地裁は、「女性のプライバシー権や肖像権を侵害し、多大な精神的苦痛を与えた」などとして、両社側に対し660万円の支払いを命じた。

読売新聞によると、問題のDVDは、2002年から2003年頃にかけて、大阪府内の銭湯の浴室ならびに脱衣場内を盗撮したもので、3種類が製作されたという。また、朝日新聞によると、女性の顔が写っていたのは、2002年頃に当時の女性の自宅近くのスーパー銭湯で盗撮されたものとみられている。

読売新聞によると、被害者の女性は、DVDに写っている事実を夫の知人から聞かされたという。また、朝日新聞によれば、女性は精神的動揺から自殺も図ったという。

両新聞によると、判決後に会見した女性は、「盗撮映像が野放しになっている現状を少しでも阻止していきたい」と語った。

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