赤福に続き御福餅も製造日偽装

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2007年11月1日】 サンケイスポーツによると、三重県和菓子御福餅」でも製造日の不正表示があったとして三重県と農林水産省が製造元の御福餅本家に立ち入り検査を行ったことが10月30日わかった。食品衛生法違反の疑いもあるとして調べている。

問題の商品は実際に製造した日の翌日を製造日として印字した上で賞味期限を1日延長する「先付け」という行為を行うとともに、原材料を重量順に「砂糖小豆…」と表示すべきところを「小豆、砂糖…」の順番で不正に表示していた。10月26日に行ったサンスポのインタビューに対し、御福餅の小橋正生社長が「赤福のような偽装は行っていない」と答えていたが、この日御福餅は農林水産省三重農政事務所に不正表示に関して相談し、29日に小橋氏自らが伊勢保険所に出向いて先付けをしていたことを報告した。また農林水産省も10月29日と30日に渡り食品衛生法とJAS(日本農林規格)法に基づいて立ち入り検査を行った。

時事通信によると、小橋氏は10月30日の会見で先付け等の不正を謝罪し「処分の結果はいかようにも受ける」とコメントし、またこの日から店舗も営業を自粛した。小橋氏は体調不良のため途中退席したが、その後会見した森田吉彦本店長は「先付けを少なくとも27年前から日常的に行っていた。違反行為を組織ぐるみで行っていた」とした上で「1日の製造数が限られている中で、翌日早朝に納品する必要があり、それに間に合わせるために先付けをする必要があった」と説明。翌日の出荷までの間空調設備のない工場で商品管理していたという。

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