秋田の男児死亡事件、殺人で母親ら逮捕

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2006年11月14日】

瀕死の重傷を負わせた、国道上のサービスエリアの事件現場

東京新聞によると、秋田県大仙市保育園児・進藤諒介君(当時4つ)が遺体で発見された事件で、秋田県警察本部は11月13日、諒介君の母親とその知人の男を殺人容疑で逮捕した。

逮捕されたのは諒介君の母親・美香容疑者(31歳)と、美香容疑者の知人で高校の非常勤技師・畠山博容疑者(43歳)の2人。調べに対して容疑を大筋認めており、「子供がうるさかった」と説明。以前から諒介君に対する虐待行為が行われていたとされている。

秋田魁新報によると、2人は10月23日夕方、大仙市内で駐車中の車内で諒介君を殴ったり口をふさいだりし、ひん死の重傷を負わせ、さらにその直後に美香容疑者の自宅から400m程離れた排水路に死体遺棄をしたとされている。

東京新聞によると、美香容疑者は事件当日の早朝「秋田市内に出かける」という名目で諒介君の保育園を休ませた。また畠山容疑者も高校を休んでいたとされている。美香容疑者は当初県警に「23日夕方5時ごろに外出先から帰り、夕食の準備中に諒介君がいなくなった」と説明。しかし、夜7時ごろに近くの住民が用水路に倒れていた諒介君を発見。

秋田県警は事件と事故の両面で調査をしたが、死体に外傷があったり死因が窒息死である可能性もあること、用水路の水深が浅いことや諒介君が自宅から400m程離れた用水路まで歩くことはまずおかしいという判断から事件との見方を強めていた。

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