時津風部屋力士暴行死事件 先代時津風親方に懲役6年

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2009年5月29日】

中日新聞と毎日新聞によると、日本の大相撲時津風部屋の力士に対する暴行死事件で、名古屋地裁は傷害致死罪に問われた元時津風親方の山本順一被告(59歳)に対し懲役6年(求刑は懲役7年)の実刑有罪判決を言い渡した。

毎日新聞によると、この事件は2007年6月、愛知県犬山市の時津風部屋の宿舎でけいこを受けていた同部屋の力士・時太山さん(ときたいざん。本名・斉藤俊=さいとう・たかし 当時17歳)が宿舎から逃げたとして山本被告らが暴行を加え、時太山さんが死亡したとされるものである。山本被告と弟子3人は2008年2月に傷害致死容疑で逮捕・起訴され、既に名古屋地裁は2008年12月に弟子の3人に対し執行猶予の付いた有罪判決を受けており、山本被告も逮捕される前の2007年10月に相撲協会から解雇処分を受けていた。

毎日によると、これまでの公判で検察側は山本被告が弟子3人に「テッポウ柱に縛っておけ!」「お前らも教えてやれ!」といって時太山さんに対する暴行を指示した「角界における前代未聞の凶悪事件」と指摘。一方弁護側は暴行指示を否定し「教えてやれという支持は礼儀作法を教えるためだった」として暴行は意図していなかったと主張し、その上でぶつかり稽古についても「極限まで力を出し切らせる正当な行為。木の棒で身体をたたくのも気合い入れである」と制裁目的でないことを主張し対立した。また時太山さんの死亡原因についても検察側が「2007年6月25日から26日にかけての一連の暴行で死なせた」と主張すると、弁護側は「同20日と25日に弟子が独自に暴行を加えて死なせた可能性がある」と指摘。山本被告はビール瓶で時太山さんの額をたたく傷害罪と柱に縛ることを指示しただけの暴行罪、監督責任としての業務上過失致死罪に留まるとして執行猶予の付いた判決を求めていた。

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