広島の小学生女児殺害事件、ペルー人の男性を逮捕

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2005年11月30日】

報道機関各社の11月30日の報道によると、11月22日に広島市安芸区の小学1年生の女児が下校途中に殺害され、段ボール箱に死体遺棄をされた事件で、海田警察署の捜査本部は11月30日早朝、現場近くに住んでいたペルー人で30歳の男を三重県鈴鹿市内で殺人と死体遺棄の疑いで逮捕した。

逮捕されたのは事件現場近くに住んでいた、日系ペルー人3世と伝えられる、無職のピサロ・ヤギ・フアン・カルロス容疑者(本名: フアン・カルロス・トレス、30歳)。サンケイスポーツによると、ヤギ容疑者の嫌疑は11月22日午後に安芸区の市立矢野西小学校1年生・木下あいりちゃん(事件発生当時7つ)の下校途中にあいりちゃんの首を絞めて殺し、遺体を段ボール箱に入れて近くの空き地に遺棄したというものである。事件当時、あいりちゃんは午後0時35分ごろに下校し、その15分後、学校から500mほど離れた交番の近くで同級生に目撃されたのを最後として行方が途絶え、その後更に200m先の空き地で遺体が発見された。死亡推定時刻は同日の午後1時から2時までの間とされている。

中国新聞、スポーツニッポンによると、ヤギ容疑者は2004年4月に来日し、当初自動車関係の仕事をした後、日本人経営者の人材派遣業で経理の仕事をしていたが、日本語が充分に話せなかったために退社していた。1ヶ月ほど前に通学路沿いにあるアパートに引っ越して、1人暮らしをしていた。現場近くに土地勘があるとともに、事件前後の不審な行動があることなどから周辺を捜査した結果、嫌疑が固まったとして、海田警察署が逮捕状を取ってヤギ容疑者の行方を追ったが、行方不明だったことから、11月29日、全国に指名手配していた。

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