大阪市が保育士採用試験で全盲女性を門前払いに

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2009年7月7日】

毎日新聞によると、大阪市2008年度に実施した保育士の採用試験で、受験しようとした全盲の31歳の女性について、受験資格を満たしているにもかかわらず、門前払いにしていたことが、7月7日UTC+9。以下同様)に判明した。

新聞によると、この女性は大阪市在住の小山田みきさんで、未熟児網膜症の後遺症で全盲となった。その後、幼稚園時代の楽しい思い出を胸に、華頂短大京都市)に進学し、2001年に保育士資格を取得した。厚生労働省では、全盲の保育士は、小山田さん以外には「聞いたことが無い」としている。小山田さんは、同年9月から、私立『四天王寺夕陽丘保育園』(大阪市天王寺区)に8年間に亘り勤務してきたが、契約職員であるため、公営保育所を目指すことにした。

同新聞によると、大阪市の2008年度の保育士採用試験(短大卒業程度)の受験資格は、19741989年生まれの保育士資格を持つ(見込みを含む)者とされた。小山田さんは条件を満たしているため、2008年9月に、同市に点字受験について問い合わせたところ、「視覚障害者が働く職場は確保されていない」などとして、受験を断られたという。これに対し、小山田さんは、平松邦夫市長宛に点字受験を求める嘆願書も提出したが認められなかった。同市は「視覚障害のある保育士が、保育業務に従事するに当たり、課題があるかどうかを整理していく」(同市こども青少年局)と回答したという

同新聞によると、小山田さんは1年待って、2009年6月に、同年の受験について同市に尋ねたが、同局は「試験は競争であり、働く条件が同一なのが前提。一部の人を特別扱いすることはできないし、点字受験の導入は考えていない」と回答し、2009年現在も受験すらできない状態は変わっていない模様である。

同新聞によると、大阪市の一連の対応に対し、有識者からは疑問の声が多数寄せられているという。小山田さんは、「2009年秋の試験に挑戦したい。障害を理由に受験さえ認められないのは納得できない」と訴えている。

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