大相撲名古屋場所で数年前から暴力団幹部が後援者席に、利益供与の疑いも
出典:『ウィキニュース』(ベータ版)
【2009年8月15日】 毎日新聞によると、2009年12~26日(UTC+9、以下同様)に開催された大相撲名古屋場所(愛知県体育館)で、山口組系暴力団の複数の幹部組員が、土俵下の溜席(たまりせき)のうち、日本相撲協会から承認を受けた企業や相撲部屋の後援団体など、『維持員』と称される後援者用の無料観覧席で観戦していたことが、愛知県警の調べで判明した。
同新聞によると、企業や後援団体などが、暴力団に対し、観戦に必要な整理券などを提供した可能性があり、暴力追放運動団体が「暴力団への利益提供の疑いがある」として、問題視している。
同新聞によると、県警組織犯罪対策局の発表として、山口組2次団体で名古屋市拠点の弘道会の傘下組長らが、土俵から数列目の維持員席で観戦していた。傘下組長だけでも15日間のうち少なくとも4日間は愛知県警が観戦を確認しており、テレビ中継でも映っていたという。最近数年間は、同場所において、同会幹部が同様に観戦している模様である。
同新聞によれば、日本相撲協会のコメントとして、協会に一定額(名古屋場所の場合130万円)以上の寄付をした法人・個人・相撲部屋・力士の後援団体などは、理事会で協会維持員と認定される。維持員は溜席のうち特に土俵に近い300席を6年間無料で割り当てられる。
同新聞によれば、維持員席の外部へのチケット販売は不可能で、原則として維持員以外は使用できないとされるが、相撲評論家やチケット販売業者によると、実際は維持員になった企業や飲食店が席を接待目的に使うことがあり、相撲協会側も、維持員証と場所毎に発行する整理券を提示されれば、身分確認は行なっていないといい、同会幹部らは維持員を通じて整理券などを入手した可能性が高い。
同新聞によれば、『全国暴力追放運動推進センター』の相原秀昭担当部長は、「あらゆる利益供与や商取引を止めないと、暴力団は排除できない」と指摘する。一方、相撲協会広報部は「暴力団関係者の観戦について苦情やトラブルは報告されていないし、観戦していたという事実を把握しておらず、調査の予定も無い」としている。
[編集] 情報源
- 毎日jp 『大相撲名古屋場所:組幹部、後援者席に 数年前から 利益供与の疑いも』。毎日新聞社、2009年8月14日。