国土交通相が八ッ場ダムの建設再開を正式表明
【2011年12月22日】
共同通信によると、日本政府は12月22日(UTC+9)に、2009年の政権交代後に建設中止を表明していた八ッ場ダム(群馬県)の建設の再開を正式に決めた。
共同通信及び国土交通省ホームページ[1]によると、前田武志国土交通相が、同日に行った記者会見で、2012年度予算案へのダム本体の工事費の計上を表明した。
朝日新聞によると、今回の前田国交相の表明は、地元の意向を踏まえた上での判断だが、同ダムの建設中止は、民主党の2009年の衆議院選挙のマニフェストの象徴であり、今回の決定で、高速道路無料化や議員定数削減などと並び、同党の主要な公約が「総崩れ状態」となった形である。
共同通信によると、前田国交相は、建設再開の理由として、同省関東地方整備局が「継続が妥当」と結論を出したことの他、ダム下流に人口が集積する利根川水系の治水の重要性、流域6都県の知事らからの建設要望などを考慮したと説明した。
朝日新聞によると、前田国交相は、「マニフェストの結果通りとならなかったのは残念だが、苦渋の決断だった」と説明。さらに、「群馬県や地元の長野原町に対して犠牲を強いてきたのは申し訳無いと思っている」として謝罪した。その上で、「効果のある代替案が無いままで中断するのは良くない」と指摘。総事業費4,600億円のうち、周辺工事に対して全体の8割近くが投じられてきたことを踏まえ、「後は本体工事で、6-7年で完成する」として理解を求めた。 さらに、上記国土交通省ホームページによると、東日本大震災に関して「今まで、既に忘れ去られていたような自然の猛威に対して、いささか謙虚さが足りなかったということがあって、その教訓というものをどう治水に反映していくかを随分と考えました」などともしている。
共同通信によると、同党内では、前原誠司政調会長らが、公約違反だとして再開に強く反対。前原氏は22日に、「計上すれば、国交省全体の予算を承認しない」と強調してコメントした。同党ホームページによると[2]、同党では、2011年9月に参議院予算委員会で大河原雅子議員が「コンクリートから人へ、大事なところ、命を守る視点で公共事業は精査をしなければならない」と訴えるなどの動きが元からある。
情報源 [編集]
- 47NEWS 『国交相、八ツ場ダム建設再開表明 地元町長にも伝達』。共同通信社、2011年12月22日。
- asahi.com 『八ツ場ダムの建設再開決定 民主マニフェスト総崩れ』。朝日新聞社、2011年12月22日。
- ↑ 国土交通省 『大臣発言(八ッ場ダムについて)』。国土交通省、2011年12月22日。
- ↑ 民主党 『【参院予算委】大河原、風間両議員 河川行政のあり方、原発事故対応など野田政権の見解を質す』。民主党、2011年9月29日。
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