中央大学教授刺殺事件 教授の教え子だった男逮捕
出典:『ウィキニュース』(ベータ版)
【2009年5月23日】 毎日新聞によると、2009年1月に中央大学後楽園キャンパス(東京都文京区)で、同大学理工学部教授・高窪統(たかくぼ・はじめ)氏(当時45歳)が殺された事件で、警視庁は5月21日(UTC+9)、同大学の卒業生で、高窪氏の教え子だった28歳の男を殺人の疑いで逮捕した。
逮捕されたのは神奈川県平塚市のアルバイト社員・山本竜太容疑者(28歳)。山本容疑者は1月14日、中央大学後楽園キャンパス1号館のトイレで高窪氏の背中などを刃物で突きつけて殺害した疑い。警視庁の富坂警察署によると、高窪氏の背中や胸など60箇所にわたり刺し傷があったことや、倒れた状態になったところで馬乗りになって執拗に刺したと見ており、高窪氏に恨みを持つ顔見知りに襲われたと見て交友関係を中心に捜査していたが、高窪氏が2008年5月に同大学の学生らに対し「訪ねてきたら教えてほしい」と、山本容疑者を名指しして伝えていたという情報があったことから、高窪氏と山本容疑者の間で何らかのトラブルの可能性があったとして調べを進めていた。
毎日新聞の別の記事によると、高窪氏の遺体の手のつめに残っていた微物のDNA型が山本容疑者のそれと一致したことがわかり、また富坂警察署によると、山本容疑者は殺害の動機については「今は話したくない…」としながら、「初めから殺人をするつもりで大学にいった。刃物は事前に用意し事件後刃物も服も捨てた」と供述した。このため富坂警察署は計画的犯行で高窪氏を殺そうとした疑いが強いと見て更に山本容疑者を追及している。
毎日新聞によると、山本容疑者は1999年4月に中央大学理工学部に入学し2004年3月に卒業。その後食品メーカーや電子機器会社など5つの会社を転職。逮捕当時は自宅近くにあるホームセンターのアルバイト社員であった。47NEWSによると、山本容疑者は大学3・4年生の時に高窪氏の授業に参加。しかし大学1年生の時は授業にはほとんど参加せず、3単位しか取れなかったため、4年生の時には卒業が出来ず1年留年したが、2年生以後の4年間で卒業に必要な130単位以上を超えた。5年目に電子回路の性能向上に関した卒業論文を作ったという。
47NEWSによると、中央大学は5月22日会見し、「高窪氏殺害の容疑者が中央大学の卒業生だったことは非常に大きな衝撃であり、重大に受け止めている」と発表している。
[編集] 出典
- 毎日jp 佐々木洋、古関俊樹、神澤龍二 『中大教授殺害:28歳元教え子の男逮捕 容疑認める』。毎日新聞、2009年5月22日。
- 毎日jp 佐々木洋、古関俊樹、神澤龍二 『中大教授殺害:DNAの型一致が決め手に 山本容疑者逮捕』。毎日新聞、2009年5月22日。
- 共同通信 『「大きな衝撃」と中央大 ゼミ、卒論を指導』。47NEWS、2009年5月22日。
[編集] その他の外部関連リンク
- 中央大学長 永井和之(同大学公式サイト) 『本学教授殺害事件の容疑者逮捕に関して』。中央大学、2009年5月22日。
[編集] 関連記事
- "中央大学教授が殺害される"。ウィキニュース、2009年1月26日発行