シーシェパードの妨害行為により、日本の調査捕鯨打ち切り
【2011年2月18日】
朝日新聞によると、南極海で実施中の調査捕鯨について、鹿野道彦農林水産相は2月18日(UTC+9)に行った記者会見で、反捕鯨団体・『シーシェパード』による妨害活動によって捕鯨の継続が不可能になったためとして、3月半ばまでとしていた予定を切り上げて船団4隻を帰国させると表明した。
産経新聞によると、「乗組員の生命の安全を守る」のを理由としており、シーシェパードの妨害行為で調査捕鯨が中断されるのは初めてのこととなる。また、朝日新聞によると、1987年に調査捕鯨が開始されて以来、これまで途中で打ち切られたのは、船団で火災が起きた2007年のみ。調査捕鯨の大半は南極海に於いて実施されており、今後の調査や捕鯨を巡る議論に影響を及ぼす可能性がある。
産経新聞によると、2011年シーズンに於けるシーシェパードによる妨害は1月上旬から始まり、2月9日には、オーストラリア船籍の抗議船・『ゴジラ号』が、船団の母船・『日新丸』に対し異常接近し、発煙筒や発光弾の他、落下傘信号弾などを発火させた上で発射、日新丸の甲板の一部が焼けるなどの被害が出た。日新丸に対しては、現在も抗議船の追尾が継続的に行われていて、乗組員の安全が脅かされている状態が続いている模様であるため、日本政府]は、シーシェパードの過激な妨害について、オーストラリアに対し被害届を提出した。
産経新聞によると、鹿野農水相は、「妨害活動は断じて許されるものではないが、舶の安全と、乗務員の生命・財産が脅かされる危険性があるため、止むを得ず決断した。無事の帰国を願っている」とした。2012年シーズン以降の調査捕鯨については、「帰国後、現場の状況を聞いた上で、総合的に判断して検討したい」として、明言を避けた。
産経新聞によると、調査捕鯨は国際条約によって認められているが、シーシェパードは「違法である」として、法的根拠の無い「国連世界自然憲章により妨害を続行する」などと主張しており、年々、日本の調査捕鯨に対する攻撃をエスカレートさせてきていた。
朝日新聞によると、日本の船団は、2010年12月に出港。2011年シーズンは、3月中旬まで操業する予定としていたが、1カ月近く残して帰国させることになった。2011年シーズンのこれまでの南極海での捕獲頭数は、ミンククジラ170頭、ナガスクジラ2頭で、国際捕鯨委員会(IWC)によって認められた枠である、ミンククジラ850頭、ナガスクジラ50頭を大幅に割り込む状況である。
情報源[編集]
- 大谷聡(asahi.com) 『調査捕鯨打ち切り シー・シェパード妨害で 農水相表明』。朝日新聞社、2011年2月18日。
- MSN産経ニュース 『シー・シェパードの妨害で調査捕鯨中止 鹿野農水相「乗組員の生命守る」』。産経新聞社、2011年2月18日。
| この記事は最後の査読を行っています |
|---|
| 査読の手順についてはウィキニュース:査読をご覧ください。 公開の準備が整ったら、{{査読中}}テンプレートを{{公開中}}に貼り直してください。 |